2010 Fiscal Year Annual Research Report
分権化後のアフリカにおける土地・森林資源のローカルガバナンス再編と住民参加の動態
Project/Area Number |
22710261
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白石 壮一郎 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任研究員 (80512243)
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Keywords | 土地・森林資源 / 生活資源 / 地域社会ガバナンス / コンフリクト構成過程 |
Research Abstract |
サハラ以南アフリカ各国では、1990年代の構造調整政策以降の「民主化」政策の一環として地方分権化がすすめられた。以後、コミュニティ(地域社会)のポテンシャルを生かした地方行政や地域開発政策がデザインされるようになっている。2000年代に入ってからとくに注目されるのは、コミュニティ基盤型、あるいはコミュニティをとりこんだ協働型の地域の資源管理政策だ。本研究の目的は、こうした背景のもとでの地域諸社会における資源コンフリクトの発生と調停のプロセスの実態を把握し、住民参加型の資源ガバナンスの再検討をすすめることにある。 平成22年度は資源コンフリクトの構成過程に関する基礎調査を企画し、ウガンダ共和国の2つの地域(エルゴン山国立公園周辺、マビラ森林保護区周辺)を対象地として合計およそ30日間の現地調和をおこなう予定であったが、大統領選挙実施にともなう騒擾が予想されたため、一部を23年度に繰り越して現地調査を実施した。おもな調査内容は、首都での関係各調査機関、省庁からの文書資料収集、上記調査対象地での地方行政関連資料収集およびインタビュー調査である。 収集した資料は23年度実施分と合わせて整理・分析され、同年度中に一部を公開した。
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