2011 Fiscal Year Annual Research Report
福祉権フェミニズムにおけるベーシック・インカム要求とケアの社会化要求の関連の研究
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22710266
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
山森 亮 同志社大学, 経済学部, 教授 (90325994)
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Keywords | フェミニズム / ベーシックインカム / 社会運動 / 女性運動 / 福祉権 / 国際情報交換 イギリス |
Research Abstract |
2011年度に予定していた福祉権運動団体調査が、現地での主要な研究協力者の方の事情により延期することとなったため、2012年8月にそれを行った。 ロンドン、エクセター、ニュートンアボットのそれぞれで1970年代に福祉権運動のオーガナイザーだった方々にインタビュー調査を行い、これまで山森[2003],[2006],[2009],[2010]などで、明らかにしていた断片的事実を、より総合的に理解する知見を得ることができた。具体的には、それぞれの都市での男女構成比などの、都市によるメンバー構成の違いや、にもかかわらずどのような共同作業が可能であったのかなどについて、インタビューを通じて新たな知見を得ることができた。 また上記の新たな知見について、プリマス大学のBill Jordan教授とのあいだで有意義な意見交換をすることができた。同教授からは、1930年代の運動の関連性など、さまざまな視角からのヒントを頂いたが、それを研究に反映させることは今後の課題である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度、予定していた調査ができずに遅れがでたが、その調査を無事行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究対象の福祉権運動団体が、当時の女性運動などと交流があり、議論や対立もあったことがこれまでの調査で分かっている。今後は、その実像について、福祉権運動側、女性運動側双方からの聞き取りを通じて、より明らかにしていく。そのなかでフェミニズムの一部で議論されているケア提供者手当と、当時のベーシックインカム要求がどのように連関するのかを明らかにしていく。
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Research Products
(3 results)