2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経哲学的な研究手法による意識の表象理論の妥当性の検討
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22720014
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
鈴木 貴之 南山大学, 人文学部, 准教授 (20434607)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 意識 / 現象的意識 / 表象理論 / 自然主義 / 神経哲学 |
Research Abstract |
平成25年度は、前年度に引き続き米国で在外研究を行っていたため、適宜具体的な研究活動を変更して研究計画を進めた。 本年度は、本研究に関連するさまざまな学会やセミナーなどに参加した。主なものとしては、2012年7月にケベック大学モントリオール校で開催された意識にかんするサマースクールや、同じく7月にペンシルバニア大学で開催されたNeuroscience Bootcampに参加した。また、滞在先のニューヨーク市立大学では、意識を主題とした大学院の講義、講演、学生主催の研究会などに多数参加した。 本年度後半には、本研究の主たる研究成果である、意識を主題とした単著の執筆に取り組んだ。この著書では、意識にかんする哲学的な問題の内実を明らかにし、さまざまな理論の長所や短所を検討することを通じて、意識の問題の全体像を明らかにすることを試みている。また、著書の後半では、自然主義的な意識理論としてもっとも有望であると考えられる表象主義について重点的に検討し、その問題点を明らかにするとともに、有望と考えられる修正案を提案し、この修正案によって、意識にかんして近年得られているさまざまな経験的な知見をどの程度うまく理解できるかを検討している。本年度は、著書の初稿を完成させるとともに、初稿を英訳し、ニューヨーク市立大学のジェシー・プリンツ教授らからコメントを得た。 以上の研究成果は、平成25年度中に出版予定である単著として公刊予定である。また、同時期に刊行予定である、心の哲学を主題とした論文集に収録される単著論文でも、その成果の一部を公刊予定である。さらに、単著の内容の一部を研究論文とし、平成25年度中に欧文学術雑誌に投稿することも計画している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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