2012 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀後半から20世紀初期のアメリカ文学における「アメリカンガール」像の変容
Project/Area Number |
22720114
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
新井 景子 武蔵大学, 人文学部, 准教授 (20557194)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アメリカ文学 / 女性像 |
Research Abstract |
本研究は、19世紀後半から20世紀初期のアメリカ文学における「アメリカンガール」表象を考察し、その変容と、文学的・文化的位置づけを探るものである。平成24年度は、前年度までの成果を発表するとともに、平成22年度、23年度の研究を踏まえたうえで19世紀後半から20世紀初期のアメリカ文学において「アメリカンガール」像がいかなる変遷を辿ったか、また“girl”という概念がアメリカ文学史においてどのように位置づけられ、どのような意義を果たしているのかを考察した。 平成24年度前半は、前年度研究の成果を日本ナサニエル・ホーソーン協会全国大会、国際学会Conversazioni in Italia: Emerson, Hawthorne, and Poeにて発表し、論文を推敲した。研究発表では、Nathaniel HawthorneのThe Marble Faun(1860)において、これまであまり取り上げられることのなかった「アメリカンガール」ヒルダに焦点を当て、当時流行していた「ヨーロッパを訪れるアメリカンガール」という文学テーマから再考した。それを通して、ヒルダがいかに国家とジェンダーの境界を揺るがしているかを考察すると共に、ヒルダがヴィクトリア朝的な「ガール」像と世紀転換期の「ガール」像との間に位置づけられることを論証した。発表時に得られた出席者からのコメントを元に修正し、論文としてまとめたものを現在投稿中である。 平成24年度後半は、平成21年までの研究および平成22年度からの科研費研究を踏まえ、19世紀後半から20世紀初期のアメリカ文学における「アメリカンガール」表象を展望する論考を書籍として出版すべく、研究のまとめを進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)