2010 Fiscal Year Annual Research Report
中国雲南省白族(ペー族)の白文(ペー文)の分析と解読法の確立
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22720152
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
立石 謙次 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (50553426)
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Keywords | 中国 / 雲南省 / 白族 / 白文 |
Research Abstract |
22年7月26日から9月8日まで、中国雲南省での調査を行う。計画では、すでに出版されている白文資料をもとに調査を実施するつもりであった。しかし調査の過程で、現在でも大理地方白族の間で「大本曲」と呼ばれる民間芸能が行われている事を確認した。このため調査の対象を「大本曲」台本中の白文に定めることにした。それは「大本曲」の台本が、内容・量ともに非常に整備されており、白文標記の考察のためには、条件が整っていたためである。また現在民間において実際に使用されているという点でも、学術的価値が高いと判断した。調査方法自体は、研究計画の通り、白文資料をテキスト化し、一つ一つの白文語彙を抽出してデータベースの作成に着手した。すでにテキスト化は完了している。さら台本をもとにインフォーマントに演じてもらい、これを録音・撮影した。録音した音声資料をもとに、テキスト化した白文資料に国際音声記号(IPA)を付した。「大本曲」という芸能自体すでに消失する恐れがあるため、音声・映像・国際音声記号で記録する必要があると判断したためである。さらに23年1月24日から3月1日まで、二度目の雲南での調査を行った。前回の調査と同様、民間芸能の従事者について、テキストの翻訳・使用語彙の抽出を行いつつ、IPAを振る作業を継続中である。大本曲は、ひとつの台本を数時間、あるいは数昼夜かけて歌うため、文章の量が膨大である。さらに当初の予定にはなかった音声・映像を記録し、IPAを付す作業が加わった。これらの作業を含めて、全体の計画のほぼ50%が完了している。23年度は翻訳・語彙抽出及びIPAを付す作業に重点をおき、計画を遂行していく。
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Research Products
(1 results)