2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22720159
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
古閑 恭子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (90306473)
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Keywords | ガーナ / アカン語 |
Research Abstract |
本研究は、ガーナ共和国の現地語の1つであるアカン語のアサンテ方言、ファンテ方言、アクアペム方言の3方言の共時的データ構築を目指す。母音調和、声調などにおけるこれら3方言の違いには、歴史的変化が絡んでおり、共時的データ構築は、こういった問題に取り組むための基盤づくりとなる。なお、これに類似する資料は、現在のところない。これを踏まえ、本年度は、第一に、これまで収集してきた約5000語のアサンテ方言のデータを分類・整理した。データの再チェックを行いつつ、品詞や母音調和/非調和の別、声調タイプなどの情報を付し、今後のファンテ方言とアクアペム方言の語彙収集の土台作りを行った。第二に、このアサンテ方言のデータをもとに、セントラル州アノマボで、約2週間、ファンテ方言の調査を行った。ガーナ大学で得た情報によると、アノマボでは、現地の人が「最も純粋なファンテ」という、「ボロボロファンテ」が話されている。インフォーマントは、アノマボ生え抜きの50歳代の漁師である。調査は、1日約6時間ずつ行った。収集語彙は、約2000語で、所有名詞句や動詞活用形などの派生形も併せて収集した。 また、ガーナ大学言語学部の研究者と情報交換し、調査に関して協力を仰いだ。さらに、インターネット上でアカン語の辞書を作成している団体「kasahorow」の研究員とミーティングを行い、辞書作成の方法論などについて話し合った。
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