2012 Fiscal Year Annual Research Report
日本ミッション(神奈川・横浜,長崎)における日本語研究資料の基礎的研究
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22720184
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
木村 一 東洋大学, 文学部, 准教授 (90318303)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 辞書 / 文法書 / 会話書 / 和英語林集成 / ローマ字 / 近世中国語 / J. C. ヘボン / W. A. P. マーティン |
Research Abstract |
幕末に来日した宣教師による日本語研究を日本ミッションという大きな枠組みからとらえなおすことを目的とする。来日極初期の宣教師の相互の連動と連環という視点に立ち,日本ミッションの手による日本語研究資料を中心に据えて,継承と伝播について調査・研究を行った。本年度も引き続き,日本ミッションにおける日本語研究資料の基礎的な調査を行いながら,事象面の連動と連環を明確にするように努めた。 『和英語林集成』初版には横浜で発行されたものと,ロンドンで発行されたものの二種類がある。それぞれの相違点について調査を行い,当時の目録なども資料として,実態を整理した。 対訳辞書における日本語の意味記述の方法について,句形式のものから語による示し方への変化の過程を「魔女」ということばを題材として,整理を行った。その結果,外国人による資料においては,当初から語によって示しており,外国語をどのように日本語に置き換えるのかという語対語の関係に留意していることが確認できた。加えて,漢和辞書と国語辞書の接点とその展開について明治期から昭和期にかけての様相をまとめた。 あわせて,『和英語林集成』初版(ロンドン版)の複製の解題執筆の機会を得た。その中で,成立過程とその展開について,日本ミッションにおける位置づけをはじめ言及した。また,本研究課題の一環であるデータベースの作成が完了した。次年度,翻字と索引というかたちでの公開を目指して進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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