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2012 Fiscal Year Annual Research Report

近代日本語「点字資料」を用いた仮名遣い改定史の調査研究

Research Project

Project/Area Number 22720188
Research Institution國學院大學

Principal Investigator

中野 真樹  國學院大學, 文学部, 講師 (30569778)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords日本語学 / 文字・表記 / かなづかい / 点字 / 点字かなづかい
Research Abstract

平成24年度は、大正期に日本語点字によってかかれた『点字大阪毎日』第1号から第27号までの撮影・データ化およびかなづかいについての調査をおこなった。
その結果、『点字大阪毎日』のかなづかいは長音表記に長音符をもちいる棒引きかなづかいをもちいていて、以前から指摘されていたとおり、墨字の公文書等が歴史的かなづかいでかかれていた時期に、日本語点字はすでにより表音的なかなづかいを新聞などで使用していることが実際の資料からも確認できた。
かなづかいの詳細は以下のとおりである。(1)長音表記はア列からオ列まで長音符を使用するいわゆる「棒引き仮名遣い」でかかれている。ただし、エ列字音語は「べいこく(米国)」のようにエ列のかなに「い」をそえるかたちとなっている。また、オ列長音にかんしても、「おおきい」「おおい」といった一部の語にかんして、長音符をもちいず、オ列のかなに「お」をそえるというかたちとなる。(2)助詞の「は」「へ」「を」はそれぞれ「わ」「え」「を」となる。(3)よつがなは字音語・和語ともに字音かなづかいをふくむ歴史的かなづかいに準ずる。
以上のことから、『点字大阪毎日』のかなづかいは現行の点字かなづかいとの共通点もかなり多くみられ、点字かなづかいの骨子が大正期にはすでにできあがっていたことがあきらかになった。しかしながら、よつがなや長音表記の一部に現行の点字かなづかいとは異なる点もみられる。今後、近代点字資料の文字・表記をさらに調査していくことで、点字かなづかいの成立および展開の歴史をあきらかにしていく必要があることがわかった。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 『尋常小学国語読本』の仮名遣い2013

    • Author(s)
      中野真樹
    • Journal Title

      言語文化研究

      Volume: 12 Pages: 11-19

URL: 

Published: 2014-07-24  

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