2010 Fiscal Year Annual Research Report
外国語活動が児童の理解・意識・態度の伸長および自己の確立に及ぼす影響
Project/Area Number |
22720220
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
物井 尚子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (70350527)
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Keywords | 外国語活動 / 国際的志向性 / 自尊感情 / 社会的自尊感情 / 児童用アンケート / 小学校英語 / 公立小学校 / International Posture |
Research Abstract |
本研究では研究期間を2年とし、初年度をデータ収集期間(平成22年度)、次年度をデータ収集および分析期間(平成23年度)とする。研究1年目にあたる平成22年度は、既存の児童用情意尺度IUQCを用い、公立小学校での外国語活動に1年間もしくは2年間参加する前後での児童の心的変化を探ることとした。心的変化とは、英語活動に参加した児童の異文化に対する態度(ここでは国際的志向性(Yashima,2002)と定義する)、自尊感情(Harter,1982)と社会的自尊感情(Luhtanen & Cracker,1992)と定義している。 調査対象は、2010年4月から2010年3月までの約1年間、外国語活動の授業を受けた小学校児童(有効回答数78名)とした。6年生が40名、5年生が38名参加した。調査の結果、国際的志向性については、4つの概念構成要素のうち、「海外の出来事への興味」について全児童が年度末に興味が増していた。そしてその増加率は統計的に有意なものであった。しかし、それ以外については、数値は全て増加傾向にあったとはいえ、統計的な有意差を示すことはなかった。今回調査対象となった児童は、他校に比べて年度当初から数値が高かったことが一因と思われる。自尊感情、社会的自尊感情については、学年間に大きな隔たりがあった。これは年度当初から顕著であり、年度末にそれが縮まることはなかった。同一校で学年間に統計的に有意差が出る、というのはこれまでのデータ収集(若手研究(B)「国際理解教育が児童の理解・意識・態度の伸長および自己の確立に及ぼす影響(課題研究番号18720152)」も含む)では見られなかったことであり、同校でさらなる調査を行う必要がある。
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Research Products
(1 results)