2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本・韓国・中国の国際語としての英語学習者の特徴的文法と理解度に関する比較研究
Project/Area Number |
22720227
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡裏 佳幸 福岡工業大学, 社会環境学部, 准教授 (00389397)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 国際的理解度 / 文法的特徴 / 英文ライティング / 日本人英語学習者 / 韓国人英語学習者 / 中国人英語学習者 |
Research Abstract |
本研究の最終年度である平成25年度において、継続的にデータ収集を行いながら、日本・韓国・中国の英語学習者の英文ライティングに見られる特徴を分析し、さらに、理解度判断テストによって、日本・韓国・中国の3カ国の英語学習者間における相互の国際的理解度(international intelligibility)の比較研究を行った。まず英文ライティングには、それぞれの母語の影響を受けた語順が特徴として現れるものと想定していた。すなわち、日本人英語学習者と韓国人英語学習者の場合はSOVの語順、中国人英語学習者の場合はSVOの語順である。しかしながら、英文ライティングに語順の誤りは若干見受けられたものの、これらの誤りと母語の語順との関連は認められなかった。次に、国際的理解度については、誤解が生じるケースが見られた。第1の原因としては、英文ライティングのテーマである各国の文化についての知識が欠如していたため、理解度が低くなったことが考えられる。さらに、今回の研究対象とした英語学習者のレベルが、概ね初級から中級であったため、英文内容理解力が劣っていたことも、理解度が低くなった原因と思われる。 なお、本研究成果の一部を、Canada International Conference on Education 2014(2014年6月16日~19日、カナダ・ノヴァスコシア州)において報告する予定である。タイトルは、“Assessing the Grammatical Knowledge of L2 Leaners of English in Japan”である。また、今後は本研究を発展させて、「北米の大学で学ぶ日本人・韓国人・中国人の英文ライティングに見られる文法知識の特徴」(科研費基盤研究(C))について研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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