2012 Fiscal Year Annual Research Report
聴き取りと物質文化資料の調査による日本列島北方域の交易変容に関する包括的研究
Project/Area Number |
22720236
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Research Institution | History Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
東 俊佑 北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (30370224)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 交易 / 先住民 / アイヌ / ニヴフ / サンタン / サハリン / アムール / 北東アジア |
Research Abstract |
平成24年度は、(1)ロシア・ハバロフスク、およびコムソモリスク・ナ・アムーレ調査、(2)研究成果のまとめと公表、をおこなった。 (1)について。6月にハバロフスク州郷土博物館、コムソモリスク・ナ・アムーレ芸術博物館を訪問し、館所蔵の中国製絹地を用いた衣服等、ナナイの民族資料に含まれる真鍮製飾りの所在調査をおこなった。調査の結果、サハリン所在の資料ときわめて類似する資料があることがわかり、アムール川下流域からサハリンにかけて広範に分布していること、その背景に諸民族間の交易活動を想定できた。 (2)について。平成22年度にサハリン・ネクラソフカで実施した聴き取り調査・物質文化資料調査の成果をまとめ、調査報告として職場の研究紀要に公表した(平成23年度に聴き取り調査の内容をロシア語から日本語に翻訳し、今年度に分析してまとめた)。また、文献史料からわかる19世紀中ごろ以前の諸民族間の交易品(中国製の絹製品=蝦夷錦、青玉、煙管等)の状況について、関係史料の整理をおこない、前者同様に調査報告の形で公表した。(1)調査の分析には、館所蔵資料の詳細な分析、資料カードの撮影と分析等の追跡調査が必要であり、研究成果を公表するためにはなお数年かかると判断し、新たに科研費を申請して実施することとした。調査の概報については、平成25年度中に公表し、成果の還元を図る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)