2010 Fiscal Year Annual Research Report
イタリア史料の収集および整理による中近世移行期日本史像の再検討
Project/Area Number |
22720244
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊川 健二 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (70567859)
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Keywords | イタリア / 中近世移行期 / 日本像 / 日伊関係 / 地図 / ヴェネツィア / ローマ / フィレンツェ |
Research Abstract |
本年度は、本研究の初年度として、準備の年度と位置づけている。その計画のひとつとして、国内における関係資料の収集を掲げたが、これは学生の協力を得て、「天理図書館増加図書目録 洋書之部 書名目録篇」の分析を中心に進行中である。上智大学キリシタン文庫、東洋文庫などについては、データベース化が進行していることもあり、必ずしも重点的な資料調査にはいたらなかった。 他方、9月におけるイタリア出張は、当初予定していたものではなかったものの、とりわけフィレンツェにおける調査打合せおよび、ヴェネツィアの国立マルチャーナ図書館における文献調査の試行は、来年度の本調査を控えて、有益な布石となった。ミラノにおいても、アンブロジアーナ図書館のほか、天正遣欧使節の関連文献に地名のみえる、ローマ門、ブレア館の踏査を実施した。 このほか、国際ワークショップ「16~17世紀の東アジア海域:新たな史料と視野から」、メキシコ史研究ワークショップ「メキシコとアジアの接点」(京都ラテンアメリカ研究所主催)などの出席を通じて、関西地区を中心に活動する関係研究者とのネットワーク構築をはかった。 主たる備品としては、高解像度の撮影を必要とする地図の調査のため、高性能デジタルカメラのほか、学内における関連研究基盤整備を目的に、当該領域の基本文献である『Documenta Indica』を購入した。 本年度は、次年度以隆へむけた環境整備の年と位置づけているため,下記における研究成果を超えて、研究目的に直結する成果は限定されたものとならざるをえないが、当初の計画からは修正をおこないながら、その目的は達しえたと考える。
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Research Products
(10 results)