2012 Fiscal Year Annual Research Report
室町文化の享受・形成過程に関する基礎的研究―武家儀礼の「時間」と「空間」―
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22720258
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Research Institution | 公益財団法人世界人権問題研究センター |
Principal Investigator |
家塚 智子 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 研究員 (10370206)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 室町将軍家 / 年中行事 / 御成 / 武家儀礼 / 芸能 / 贈答 / 饗宴 / 日本中世史 |
Research Abstract |
最終年度にあたる当該年度は、本研究課題について、総括する方向で調査・研究を進めた。 平成22年度、平成23年度に引き続き、南北朝期から戦国期の公家や武家の日記などの一次史料や武家故実書から、御成・武家儀礼の記事の抽出、および内容の検討を行った。2年間の成果を見直すとともに、その精度を上げることに努めた。あわせて、絵画史料の調査、検討も行った。 本研究の中間報告も兼ねて、芸能史研究会大会(2012年6月3日 於 同志社女子大学)において、特集テーマ「饗応と贈答のなかの中世芸能」の企画・報告を行った。(基調講演・研究報告・討論)中世史研究では、本特集のテーマである「饗応」と「贈答」をキーワードとして、社会史の視点から、室町幕府の経済活動、さらには室町時代の人びとのつながり、心性の様相が明確にされている。「饗応」と「贈答」が行われた場は、同時に中世芸能の場でもあった。室町時代には天皇の行幸、室町将軍の御成の場であった会所は、唐物・唐絵で飾られ、そこでは、様々な芸能が行われた。個々の芸能は独立したものではなく、同一の場で、相関しながら、影響を与え合って展開をみせた。このような中世芸能が享受された空間として、行幸・御成に注目し、その様相について報告を行った。 なお、その他の研究成果として、動向1本、新刊紹介1本、雑誌連載2回などがある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)