2013 Fiscal Year Annual Research Report
毛沢東期における中国共産党の支配の正当性論理と社会
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22720269
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
三品 英憲 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (60511300)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 中国共産党 / 中華人民共和国 / 土地改革 / 支配の正当性 |
Research Abstract |
平成25年度は、学術的論文として①三品英憲「中国社会の構造と中華人民共和国」(『歴史と地理:世界史の研究』(山川出版社)、2013年5月、664号、54~58頁)と、②三品英憲「現代中国における党-国体制の認識的前提について-汪暉の議論を素材として-」(『孫文研究』(孫文研究会)、2013年10月、第52号、22~34頁)を発表した。また、書評として③三品英憲「近現代中国の愛国者と民主・リベラリズム-『中国の愛国と民主』」(『東方』(東方書店)、2013年4月、第386号、20~23頁)と、④「【書評】笹川裕史著『中華人民共和国誕生の社会史』-中国社会論の視点から」(『現代中国研究』(中国現代史研究会)、2013年10月、第33号、166~172頁)を発表した。 このうち①は、中国社会論の到達点を踏まえつつ、中国共産党による革命と中華人民共和国の成立に関する研究の現状と課題について整理したものである。②は、現代中国の著名な思想家である汪暉の議論を素材として、その中に現れている認識の枠組みが「党-国体制」と親和性を持つことを明らかにしたものである。また③④の2篇の書評は、ともに中国共産党による革命を多角的に捉える最先端の研究書に対する批評である。上記①~④はいずれも、中国における国家の支配の正当性の問題を考察するという本研究の目的に沿ったものである。 また、平成25年度には海外資料調査として法務部調査局史料室(台湾)と、南京図書館・上海図書館を訪問した。このうち法務部調査局史料室では、1940年代後半における中国共産党農村革命に関連する貴重な史料を閲覧し写真撮影した。南京図書館・上海図書館では史料の所蔵状況の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)