2013 Fiscal Year Annual Research Report
出土資料・石刻史料の分析によるモンゴル帝国時代華北多元社会の展開の解明
Project/Area Number |
22720270
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
舩田 善之 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 講師 (50404041)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | モンゴル帝国 / 元 / 石刻 / 令旨 / モンゴル:中国:ロシア / 国際情報交換 / ダーリタイ / チャガタイ |
Research Abstract |
本研究の最終年度にあたる本年度は、①近刊・新刊の史資料の収集・整理と②補足的な現地調査を実施し、③これまでの研究を総括をすべく、研究課題の考察・検討と成果公表に重点を置いた。 ①については、石刻史料に関する近刊の図書及び電子史料を購入し、研究の推進、とくに学会発表論文及び投稿論文の執筆に活用した。 ②については、中国遼寧省において、モンゴル時代及びそれに先行するキタイ・ジュシェン時代の出土資料・遺跡を調査し、モンゴル時代多元社会の展開を検討する上で当該地域の要素を十分に考慮しなければならないことを確認することができた。 ③については、これまで収集した、あるいは現地調査で実見した石刻史料に基づき、考察・検討を継続・発展させた。第一に、モンゴル統治層の命令内容とその石刻化が華北の地域社会に与えた影響を実際の事例に基づいて解明した。第二に、モンゴル統治層・現地官僚・在地有力者・宗教勢力の多元的な関係を検討した。以上により、モンゴル統治層の活動が、華北統治の安定化と地域社会の再編、人々の信仰活動に大きく寄与したことが明らかとなった。以上の成果は、国際会議における学会発表、学術誌掲載論文によって公表した。そのほか、インディアナ大学中央ユーラシア学部・東アジア研究センター共催の講演会や九州・シルクロード協会主催の市民向け講座における講演を通じて成果の発信に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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