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2012 Fiscal Year Annual Research Report

古代都市史研究のための考古学的遺構情報のGISデータベース構築

Research Project

Project/Area Number 22720320
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

河角 龍典  立命館大学, 文学部, 准教授 (60388105)

Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywords地理情報システム / 遺跡 / 考古学 / データベース / 長岡京 / 平城京
Research Abstract

本年度は,昨年度に引き続き古代都市長岡京を主要な研究対象地域として,GISを活用した遺構データベースの構築を実施した。長岡京域には,向日市,長岡京市,京都市,大山崎町が含まれる。そのうち,向日市埋蔵文化財センターおよび向日市教育委員会から発掘調査を発掘調査報告書の提供を受けることができた。本年度は,これらの提供された報告書を活用して,前年度までに構築することができなかった年度の発掘調査報告書のデータベース構築を実施することができた。データベースの構築には,従来通り次の方法が適用された。①遺構図のスキャニング,②遺構図のジオリファレンス,③遺構図のデジタイジング,④属性情報の抽出と入力。遺構図からの遺構の抽出は,調査区,建物,井戸,塀,溝の四つの項目について実施した。現状では,発掘調査区のポリゴン数は約1100,建物のポリゴン数は約270,井戸のポイント約100を数える。建物および井戸については,それぞれの遺構の規模や時代に関する属性情報が与えられている。その結果,大規模な建物の分布状況や井戸の深さの地理的分布を把握することができ,都市構造および都市の古環境を地図化して空間的に推測する手がかりを獲得することができた。
平城京においても,構築したGISデータベースの建物の規模,塀の構造,井戸の深さの情報から,都市構造や古環境を地図化して空間的に推測することができることを確認した。例えば,建物の面積や塀の構造(築地塀・板塀)など,各データのレイヤを重ね合わせて表示することによって,一坪単位の街区の土地利用の特色を可視化することが可能となった。
なお,以上の研究成果については,奈良女子大学古代学学術研究センターやパリ大学で開催された研究会およびワークショップで報告した。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (4 results)

All 2012 Other

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 2 results)

  • [Journal Article] 洪水災害の環境考古学-遺跡の表層地質情報から読み解く河川水害史-2012

    • Author(s)
      河角龍典
    • Journal Title

      日本史研究

      Volume: 579 Pages: 3-19

  • [Presentation] 洪水災害の環境考古学-平安京・平城京を事例として-

    • Author(s)
      河角龍典
    • Organizer
      日本史研究会古代史部会
    • Place of Presentation
      機関紙会館3階(京都府)
    • Invited
  • [Presentation] 古代都市の環境・景観復原のための地理情報データベースの構築

    • Author(s)
      河角龍典
    • Organizer
      奈良女子大学古代学学術研究センター研究会
    • Place of Presentation
      奈良女子大学(奈良県)
    • Invited
  • [Presentation] LiDAR and Landscape Reconstitution in Kyoto and Nara

    • Author(s)
      Tatsunori Kawasumi
    • Organizer
      International Workshop for Application of LiDAR Surveys in archaeology <The IUPPS commission: Theory and method in Landscape archaeology: Archaeogeography>
    • Place of Presentation
      Institut d’arch&eacute;ologie et d’histoire de l’Art de l’universit&eacute; de Paris I(フランス)

URL: 

Published: 2014-07-24  

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