2012 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化とフランス農民のモラル・エコノミーに関する人類学的研究
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22720328
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
中川 理 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 准教授 (30402986)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 文化人類学 |
Research Abstract |
三年間の研究プロジェクトの最終年度に当たる今年度は、計画にもとづき、1.追加調査を実施して前年度までの調査で欠けていたデータを補完するとともに、2.データの分析および理論的検討にもとづきフランス農民のモラル・エコノミーに関する研究成果を論文および学会発表のかたちで提示した。 1.追加調査:2012年8月19日から9月17日のあいだ、フランス・プロヴァンス地方においてフィールドワークを実施した。この調査では、昨年度まで行ってきた青果市場における取引実践についてひきつづきデータを収集するとともに、青果市場の変容を理解するのに欠かせないモン族農民の参入過程についての調査を行った。また、伝統的な農作物の商品化プロセスと比較するため、AMAPと呼ばれるオルタナティヴな実践について調査を実施した。 2.成果の発表:これまで蓄積してきたフランスの青果市場における取引実践と社会関係についてのデータを、市場の人類学・社会学の見地から分析し、その成果を第46回日本文化人類学会において発表した。また、フランス農民のモラリティに関する分析を英文論文としてまとめ、Senri Ethnological Studiesに発表した。さらに、市場に関する人類学的・社会的研究の理論的枠組みについて再検討を行い、論文を執筆した。同論文は、論文集の一章として2013年夏に刊行される予定となっている。これらをとおして、事例分析と理論的検討の双方から研究のまとめを行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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