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2010 Fiscal Year Annual Research Report

プリトライアル手続に関する比較法的研究

Research Project

Project/Area Number 22730068
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菱田 雄郷  東北大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (90292812)

Keywords民事訴訟法
Research Abstract

本研究は、我が国の民事訴訟法は緩やかながらプリトライアルとトライアルとを峻別するという手続構造を採用しているという認識に基づき、そのような構造の下でのプリトライアルのあるべき規律を比較法的な知見を利用しながら明らかにすることを目的とするものである。かかる目的に照らし、本研究の初年度である本年度においては、諸外国の民事訴訟法に関する基本的な文献を収集した上で、諸外国の民事訴訟制度についての大まかな理解を獲得することと、我が国の民事訴訟法についての理解を深めることを課題として設定した。
前者の課題については、基本文献の調査を通じてかなりの程度ドイツ、アメリカ、イングランドにおける事情を明らかにした。特にイングランドの民事訴訟については、本人訴訟は滅多にないという従来の通念とは異なり、本人訴訟も無視できない程度には存在し、民事訴訟制度もこのような現実を踏まえて仕組まれる必要があると認識されていることが明らかになった。イングランドのこのような現実は、同様に一定数の本人訴訟が存在する我が国の民事訴訟を考える際にも重要な示唆を与えると思われる。もっとも、これらの調査の結果を公表する段階には至っていない。
後者の課題については、我が国の民事訴訟法の骨格をなす既判力について従前の理解はなお十分ではないという認識に基づいて再検討をする作業を行い、これに関して11.研究論文欄に掲げた第2および第3論文を公表した。また、我が国における多数当事者訴訟の現状を確認する意味で、11.研究論文欄に掲げた第1論文を公表した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011 2010

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 口頭弁論終結後の承継人に対する既判力の拡張2011

    • Author(s)
      菱田雄郷
    • Journal Title

      法学

      Volume: 74巻6号 Pages: 170-203

  • [Journal Article] 必要的共同訴訟2010

    • Author(s)
      菱田雄郷
    • Journal Title

      法学教室

      Volume: 363号 Pages: 30-33

  • [Journal Article] 口頭弁論終結後の承継人に対する既判力の拡張-訴訟法と実体法との関係についての一考察2010

    • Author(s)
      菱田雄郷
    • Journal Title

      法律時報

      Volume: 1027号 Pages: 111-115

URL: 

Published: 2013-06-26  

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