2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730178
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
早川 和彦 広島大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (00508161)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動学的パネルデータモデル / GMM推定量 / LASSO / 相互固定効果 |
Research Abstract |
本研究では動学的パネルデータモデルの分析を行った。研究内容は大きく分けて(1)動学的パネルモデルにおける初期値の影響の考察、(2)パネルベクトル自己回帰(VAR)モデルのGMM推定量の改善、(3)変換尤度推定量の改善、(4)相互固定効果がある動学的パネルデータモデルの推定量の提案、(5)LASSOを用いたラグ次数の選択、の5つである。(1)については、Hahn, Hausman and Kuersteiner(2007, Journal of Econometrics)の結果を一般化し、GMM推定量の漸近的特性はデータの従属性と初期値の仮定に強く依存していることを示した。(2)については、Hayakawa(2009, Econometric Theory)によって提案された操作変数推定量をパネルVARモデルに拡張し、Hayakawa (2009)と同じような結果が得られることを示した。(3)については、Hsiao, Pesaran and Tahmiscioglu (2002, Journal of Econometrics)によって提案された変換尤度推定量をクロスセクションの不均一分散を許すように拡張し、不均一分散にrobustな標準誤差を提案した。(4)については、誤差項に相互固定効果がある場合、通常のGMM推定量は一致性を失ってしまう。そこで、projection methodを用いて相互固定効果と説明変数の相関を取り除いたモデルにGMMを適用する方法を提案した。(5)については、Caner(2009,Econometric Theory)によって提案されたGMM-LASSOを用いてパネルARモデルのラグ次数を選択する方法を提案し、モンテカルロ実験でそのパフォーマンスを調べた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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