2010 Fiscal Year Annual Research Report
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22730187
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
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Principal Investigator |
有本 寛 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (20526470)
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| Keywords | 換地 / メカニズム・デザイン / 農地の集積 |
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| Research Abstract |
平成22年度は,換地制度の実態を把握するため,関係省庁,茨城県,和歌山県で合計3回の聞き取り調査を行った.これらの聞き取りによって換地に関する法制度を理解し,実際の換地を行う際に,現場でどのような課題に直面し,どのような工夫をこらしているか等の前提知識を深めることができた.これに基づき,代替的な換地メカニズムをひとつ考案し,アルゴリズム化した.さらに,メカニズムの評価を行うためのシミュレーション設定の構築にも着手した.以上は,現行の換地メカニズム,および本研究で提案するメカニズムの評価を行うために必要な作業である.設計およびプログラム上の実装についても,平成23年度には実際にシミュレーションを開始できる目処がついた.一方,平成22年度は農家を対象に意識調査を実施する予定であったが,調査内容がややセンシティブであることから,予定していた調査先での実施が困難となった.別途,調査先の選定を急いでいる.
平成22年度の成果としては,『農業経済研究』誌に,農地の流動化に関する展望論文を発表した.農地の流動化と担い手への農地の集積は日本農業の喫緊の課題である.本論文は,この問題をめぐる緒論点についてミクロ経済学的な研究蓄積を整理・紹介している.また,American Agricultural Economics Associationにて,圃場整備が農地流動化に与える効果を分析した研究を報告した.本研究は改訂中であり,平成23年度には投稿する予定である.また別途,換地を巡る利害対立と合意形成を検討した論文が査読中である.
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Research Products
(2 results)
