2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730232
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
尹 清洙 長崎県立大学, 経済学部, 准教授 (90433408)
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Keywords | 中国の多地域間経済 / 2000年中国多地域間産業連関表 / 応用一般均衡分析 / CGEモデル / 新古典派最適成長理論 / ラムゼイモデル / 動学的応用一般均衡分析 / 数値シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は日本貿易振興会アジア経済研究所の「2000年中国多地域間産業連関表」を主なデータソースとして,中国の多地域間経済の産業連関の相互依存関係を実証的に明らかにしようとするものである。また,それは静学的分析にとどまらず,具体的な政策効果を時間的動学的視野にて数値情報を提供するために,動学的応用一般均衡モデルの形に落としてシミュレーション可能とするところにメリットがある。 すなわち,本研究は中国の多地域間経済の産業構造を空間的に立体的に捉えるだけではなく,時系列的に動的に捉えているという特色を持っている。また海外研究協力者の協力の下で,現地調査を進めながらモデルを構築し,研究課題を実証的・定量的に把握し,分析しようとするものである。 平成23年度にはロンドン大学での海外長期研修と重なっており,学会活動が難しくなったため,平成23年8月20日に長崎県立大学佐世保校にて研究協力者を招き,科研費研究報告集会を行った。 そして,2年間の研究成果をまとめて『平成22-23年度科学研究費補助金(若手研究B)研究成果報告書中国経済の多地域動学的応用一般均衡モデルの開発(課題番号:22730232)平成24(2012)年3月』という題名で研究報告書を出版した。モデルの理論的枠組みと使用したデータ,開発したGAMSプログラムやシミュレーション結果などが詳細に収録されている。
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