2010 Fiscal Year Annual Research Report
日・米・中三カ国の製造業生産性に関する比較研究―セル生産を中心に
Project/Area Number |
22730284
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
殷 勇 山形大学, 人文学部, 准教授 (50344776)
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Keywords | 生産管理 / セル生産システム |
Research Abstract |
「セル生産の日本の生産性は米国より高い」、「米国・中国企業に比べて、日本企業の多能工の熟練度が高い」、「高付加価値の製品は日本国内でセル生産によって、量産品は中国でコンベアー生産によって実行する」などの考えは、現在日本の製造・学術界で広まっている代表的な通説である。しかし、我々の研究グループの最新調査によると、これらの通説に対し、逆説とも言えるデータがある。本研究の目的は、現地調査などを通して客観的かつ厳密な分析を行い、これらの通説・逆説を検証し、日・米・中三ヵ国の一部の製造業(特に電機、機械)の実態とセル生産の国際への浸透状況を把握することにある。22年度は、以下のような研究・調査を行いました。(1)三ヵ国の研究者の共同検討で、セル生産に関する調査項目を作成しました。(2)日本の何か所の企業を対象に、調査を行いました。日本企業への調査については、多様な生産性指標を含めてケース・書類などでデータを収集しました。 また、以前の研究成果をまとめ、世界有名な出版社Springerから出版されました。
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