社会的責任投資の普及のための企業の環境取組情報開示についての研究

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 22730290
• Research Institution: Nagoya University
• Principal Investigator: 中野 牧子 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (00379504)
• Keywords: 社会的責任投資 / カーボンディスクロージャープロジェクト / 情報公開

Research Abstract

社会的責任投資が普及するためには、各企業の環境取組情報が投資家に十分に開示される必要がある。この情報開示に対して各企業はどれほど協力的であり、またその協力度はどのような要因に影響されるのであろうか。本研究では、社会的責任投資の取組のひとつとして大手金融機関が始めた「温暖化ガス排出に関するプロジェクト(Carbon Disclosure Project : CDP)」が実施しているアンケートに対する企業の回答状況の分析を通して、上記の問いに答えることを目的とする。
この目的のためには、必要なデータを収集する必要がある。平成22年度の計画は(1)サンプルの特定、(2)調査票の回答状況の把握、(3)回答状況に影響を与えると思われるデータの収集であった。(1)のサンプルの特定については、CDPのWebsiteより日本ではどのような企業が調査対象となっているのかを調べた。(2)については、カーボンディスクロージャープロジェクト・ジャパンレポートより、各企業の回答状況のデータを入手した。(3)については、株式会社日本経済研究所「企業財務データバンク」により必要な財務データを収集した。
以上のように、平成22年度は平成23年度に実施するデータ分析の準備を行った。