2010 Fiscal Year Annual Research Report
介護事業所における介護職員の人件費率および待遇の改善を通じた競争優位性獲得の研究
Project/Area Number |
22730306
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Research Institution | Tokyo University of Information Sciences |
Principal Investigator |
茂籠 幸代 東京情報大学, 総合情報学部, 講師 (40344460)
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Keywords | 介護事業所 / 利用者満足度 / 従業員満足度 / マネジメント |
Research Abstract |
本研究は、介護事業所が「従業員の給与をこれ以上削減せずに離職率を下げ、人材を確保しながらも、企業として安定した経営を行うためにはどうしたらよいか」を明らかにし、「持続的に安定した経営をおこなうためのビジネスモデル」を解明することを目的とする。そのために、当該年度は介護事業所のボランティアスタッフとして業務に参加し、参与観察を行うことで、組織の仕事の進め方やコミュニケーション、事業の内容、スタッフの役割などを観察した。あわせて年度末に従業員を対象とした構造化されたインタビュー調査を行う予定であったが、地震の影響で介護事業所の利用者の安否確認やその他の対応などがあり、業務上の理由から調査を見送ることとなった。 経営の安定のためには、従業員の満足度を高め、サービスの質を向上させることによって、利用者満足も一定の評価を得ることが必要である。そのため利用者を対象として、各利用者宅を訪問しながら利用者満足度調査を行った。利用者リストをもとに、利用者全員を対象に調査依頼を行ったが、健康状態が悪い、要介護度が高いといった利用者のケース、およびご家族や担当ケアマネジャーの許可が得られないケースも多く、全数調査には至らなかった。また震災の影響で調査を中断した期間があるため、実際に調査協力いただけたのは、予想より少なかった。しかし、利用者のお宅に訪問し、構造化されたインタビュー調査を行うことができ、アンケートの回答とその回答の理由や利用者の生活の背景を探ることができたため、質的に満足のいく内容が得られた。
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