2012 Fiscal Year Annual Research Report
個人の交通手段選択行動と世帯の自動車保有行動の変遷に関する中長期的分析
Project/Area Number |
22730334
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三古 展弘 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (00403220)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 消費者行動 / 交通行動 / 交通手段選択 / 自動車保有 / 需要予測 |
Research Abstract |
本年度は以下の5つの研究を行った.1つ目に,1971,1981,1991年の3時点のデータを用いて2001年の交通手段選択行動を予測するという問題を取り扱った.昨年度の研究で,直近の1991年のデータのみを用いるよりも,3時点のデータを同時に用いたほうが高い予測精度が得られることを示した.3時点のデータを同時に用いた分析ではパラメータを時間の関数(線形)として表現していたが,本年度は関数形として,2乗,1/2乗,指数,対数の場合も検討した.その結果,パラメータの経年変化についてより詳しく考察することができた.2つ目に,名古屋の3時点(1981,1991,2001年),バンコク,クアラルンプールのデータを用いて自動車・二輪車保有行動を予測するという問題を取り扱った.本年度は昨年度までの成果に若干の考察を追加し,論文として公表した.3つ目に,被験者が実際に直面している交通手段のサービスレベルを変化させて,仮想的なサービスレベルをもつ交通手段からの選択を要請する質問票作成において,どの程度サービスレベルを変化させるのが適切か,という問題を取り扱った.本年度は昨年度までの分析により広い視点からの考察を加えるとともに,本研究の限界についての検討を追加して,論文として公表した.4つ目に,交通行動の変化を表現するにはどのようなモデルが優れているかを分析した.筆者の用いたデータには,ある属性の劣位を他の属性の優位で補うことはできないという非補償型のモデルや,属性の客観値だけではなくそれをどのように感じたかという主観的評価値も考慮したモデルが優れていた.5つ目に,所得のデータに関する諸問題(観測誤差,回答拒否,過大あるいは過小報告,他の属性との相関)を,潜在変数を用いて取り扱い,自動車保有分析に適用した結果,モデルの適合度が向上することを示した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Household Car and Motorcycle Ownership in Bangkok and Kuala Lumpur in Comparison with Nagoya
Author(s)
Sanko, N., Dissanayake, D., Kurauchi, S., Maesoba, H., Yamamoto, T., and Morikawa, T.
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Journal Title
Transportmetrica
Volume: forthcoming
DOI
Peer Reviewed
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