2012 Fiscal Year Annual Research Report
インタンジブルズとしての人的資産の管理を含めた統合的業績管理システムの実態と理論
Project/Area Number |
22730351
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
内山 哲彦 千葉大学, 法経学部, 准教授 (50334165)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 会計学 / 管理会計 / インタンジブルズ / 人的資産 / 業績管理 |
Research Abstract |
平成22年度は、日本企業を意識して基本モデルの拡充に努めた。具体的には、人的資源会計、戦略的人的資源管理、バランスト・スコアカードと戦略マップの知見を複合的に検討し、インタンジブルズとしての人的資産の価値測定と管理について考察を行った。続く平成23年度では、これまでの理論的考察並びにインタビューによる実態調査に基づき、本研究がテーマとする「統合的業績管理システム」について定義とフレームワークを明らかにした。また、理論的研究と並行して実態の把握を継続し、業績管理と人的資産の管理とのかかわりに関して、東京証券取引所1部上場企業を対象とした質問票調査を実施するとともに、実務家に対するインタビュー調査を行った。 平成24年度においては、平成23年度に実施した質問票調査の結果の分析を進めるとともに、これまでの実態把握の結果の取りまとめに着手した。質問票調査結果からは、人的資産の構築や管理に関して、以下の諸点が明らかになった。1、人材育成と戦略との整合は高い程度で認識されている。2、人的資産の構築のためのコストの管理は高い程度で行われているが、人員配置・ジョブローテーションに関するコストの管理の程度は低い。3、採用、能力開発の経営に対する貢献はある程度肯定的に認識されている。4、教育研修効果の測定は、満足度や学習到達度に関しては高い程度で実施されているものの、組織成果との関連ではあまり実施されていない。 また、最終年度として、学会発表等による研究成果の発表、並びにそれに基づく研究者・実務家からの直接的なフィードバックの獲得を行った。その際、意図して管理会計領域以外の学会(日本労務学会、日本知的資産経営学会)において発表を行った。その際に得た知見も併せ、「統合的業績管理システム」のモデルの一層の精緻化と拡充を図った。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|