2011 Fiscal Year Annual Research Report
非裁量的発生項目推定モデルとアナウンスメントドリフト
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22730355
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中川 豊隆 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (70403467)
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Keywords | PEAD / 価値関連性 / アクルーアルアノマリー |
Research Abstract |
今年度は、(1)財務情報のvalue-relevance(価値関連性)の問題とpost-earnings-announcement drift(ポストアナウンスメントドリフト)との関係性、(2)accrual anomaly(アクルーアルアノマリー)とポストアナウンスメントドリフトの関係性について文献レビューを行い考察した。 (1)については、value-relevanceの分析を類型化した研究をサーベイしたが、そのうち、Francis and Schipper(1999)は、価値関連性というconstructを二通りの方法で操作し、さらに、先行研究における文脈に基づいて、4つの可能な代替的解釈を示した。そのうちの一つは、株価は本源的価値を即時的には反映していないという認識を前提として会計に基づく取引ルールを実行して得られるプロフィットによって価値関連性を測定するという解釈である。これはアナウンスメントドリフト研究と整合的である。(2)については、accrual anomalyに関する研究をサーベイしたが、そのうち、Collins and Hribar(2000)は、これらの二つのアノマリーの検証を同時に行い、利益に基づく投資戦略とアクルーアルに基づく投資戦略を融合することで獲得されうる異常リターンの規模が有意に増加することを発見している。 このような作業を通じて、PEADの検証が価値関連性研究およびアクルーアルアノマリー研究に対して持つ意味について検討を行ったものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点で主要な文献レビューとデータ収集が完了しており、次年度におけるデータ解析をスムーズに行う環境が整っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、非裁量的発生項目推定モデルとアナウンスメントドリフトに関して実証分析を行う。
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