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2011 Fiscal Year Annual Research Report

管理会計研究におけるアクターネットワーク理論の応用可能性:アメーバ経営を事例に

Research Project

Project/Area Number 22730370
Research InstitutionChukyo University

Principal Investigator

潮 清孝  中京大学, 経営学部, 講師 (90551747)

Keywordsアクターネットワーク理論 / 管理会計 / アメーバ経営
Research Abstract

本研究は、近年の社会学において着目されているアクターネットワーク理論(ANT)の管理会計研究への応用を試みるものである。前年度までに入手した定性データ(聞き取りデータおよび文書データ)を用い、当年度は海外ジャーナルへの投稿を行った。その結果、1本の論文がアクセプトされ、平成24年度中に掲載される予定である。
当該論文に集約される当年度における成果は、「日本的」という言葉によって、特殊な技法と思われてきた日本における管理会計実践を、諸外国でも受け入れられる文脈のもとで学術的な検討を行い、より一般的な形からその特徴を分析したことにある。より具体的には、経営理念と業績評価指標との関連性を明らかにするとともに、業績評価指標の計算構造が形成される詳細なプロセスを、京セラの創業当時からの内部資料に基づきながら、明らかにした点にある。
当該論文においては、その具体的なデータを、Simons氏ら主張する双方向型のコントロールと対比させる形で、組織内の理念や価値観が必ずしも経営者によって一方的に設定されるのではなく、従業員の興味や関心が反映される形での、ある種のボトムアップ的なプロセスを経て形成されることを明らかにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初より欧米において議論されている研究方法論にもとづきアメーバ経営を分析し、当該成果を海外へ発信することを本研究のテーマとしていた。本研究の成果として、海外のジャーナルにおいて論文掲載が許可されたことは、当該目標の達成の見込みがついたと言える。

Strategy for Future Research Activity

今後は、本研究の成果を、より多くのジャーナルや学会において広めていくことが重要と考えられる。しかしながら、特に海外のジャーナルでは、一般的に国内以上に、投稿から掲載までに時間がかかるケースが多い。平成24年度が本研究課題の最終年度であることを考えると、早急にこれまでの研究成果を前進させ、投稿を行う必要がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] The Development of Accounting Calculations as Chronological Network Effects : Growth Rings of Accounting Calculations2012

    • Author(s)
      Sumitaka Ushio, Yasuyuki Kazusa
    • Journal Title

      Journal of Accounting and Organizational Change

      Volume: (印刷中)

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2013-06-26  

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