2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730394
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
諏訪 晃一 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (50440962)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アクションリサーチ |
Research Abstract |
本研究は、職業的研究者以外の人々が中心となって行う調査活動である「市民調査」(宮内, 2003)について、事例を踏まえて検討することを目的としている。本年度は主に次のような研究活動を行った。 第一に、阪神淡路大震災の手記集の成立過程の分析を通じて、災害体験の伝承について、実践的かつ理論的な考察を行った。本研究テーマとの関連では、本研究は、手記執筆者の団体の運営者と共同で実施した点に特徴がある。本研究については、前年度末に学術論文としてとりまとめ、学術雑誌に投稿したが、その後、審査の過程で、査読者からいくつかの指摘を受けたため、引き続き、いくつかの分析を行った。 第二に、2010年度に行った、500人規模のアートプロジェクトについて、企画実行委員会が作成したアンケート調査について分析し、参与観察の結果も踏まえて、理論的な考察を行った。より具体的には、ある現代音楽の楽曲が、1991年と2010年という約20年隔たった2つの時代に演奏された事例として、1991年と2010年の2つの演奏会の比較を行い、そこから浮かび上がる時代背景の違いについて、理論的な考察を行った。 第三に、ネパール(カトマンズ)で実施された、開発援助を専門とする国際協力NGOのワーカー向けのトレーニングセッションに同行した。より具体的には、対話型ファシリテーションについての、座学および実地訓練の様子について記録することを通じて、対話型ファシリテーションが市民調査のための有力な手法のひとつであることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)