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2010 Fiscal Year Annual Research Report

社会的ネットワークの測定と地域比較の多母集団解析

Research Project

Project/Area Number 22730408
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

菅野 剛  日本大学, 文理学部, 准教授 (10332751)

Keywords社会的ネットワーク / 地位ジェネレータ / 資源ジェネレータ / 測定 / 社会階層 / 地域調査 / 文化資本 / 敬語
Research Abstract

人々の社会的ネットワークを測定するために、ネーム・ジェネレータ、地位ジェネレータ、貧源ジェネレータなどの方法がある。簡便で効率の良いことから、地位ジェネレータや資源ジェネレータが頻繁に使われるようになってきたが、質問項目・選択肢についての基準が国内外で特に存在せず、測定の仕方はまちまちとなっている。
このため、ファインディングスの一致・不一致については慎重に検討をする必要がある。本研究では、同一の質問項目・選択肢を繰り返し用いてきた調査データを用いることにより、このような測定において生じる問題に対処する。また、複数地域における調査データを用いることにより、測定の地域差、諸変数の効果の地域差について検討を行う。このために、大阪府吹田市、群馬県桐生市、東京都府中市、東京都世田谷区に加え、新たに東京都足立区における調査データの整備作業を行ってきた。
これら従来の指標の分析に加えて、郵送調査の返信封筒に対する「御中」の記入有無を一つの変数として取り上げ、調べる分析を新たに試みた。返信封筒は回収後通常破棄され、「御中」の記入有無は分析の対象として取り上げられることがない。しかし、回答者の敬語の用い方、丁寧な姿勢・対応の表れと捉えると、BernsteinやBourdieuでの言語や文化資本の階層差や、社会関係の持ち方、社会的ネットワークのあり方と関連づけて考えることができる。分析の結果、都市度が高く、学歴が高いほど、そして男性より女性の方が「御中」と記入する傾向が見られた。また、「御中」記入者においては無回答が少なく、丁寧に回答をしている傾向も見られ、調査票記入の信頼性についても示唆が得られた(第38回行動計量学会大会にて発表)。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 返信封筒を捨てないで!郵送調査の「御中」の意味するもの2010

    • Author(s)
      菅野剛
    • Organizer
      第38回行動計量学会大会
    • Place of Presentation
      埼玉大学
    • Year and Date
      2010-09-23

URL: 

Published: 2012-07-19  

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