2012 Fiscal Year Annual Research Report
介護福祉士の職場定着に向けたキャリアアップ支援システム構築に関する研究
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22730435
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
佐藤 ゆかり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (20551815)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 介護福祉士 / キャリア開発 / 職場定着 / 研修 |
Research Abstract |
介護福祉士のキャリア開発に向けた取り組みとして,職能団体による生涯研修カリキュラムが運用されているが,人手不足の問題も相まって参加の機会が限られ,職場内にて所属する組織の上司や先輩から受けるOn The Job Training:OJTが中心である。現状では,自身のキャリアイメージを描き難いことが課題であり,高い離職率を呈す一つの原因であるとも考えられている。対象者の人間理解に基づきニーズに沿ったケアを展開できる介護福祉士の技能向上に向け,目指すべき将来像の明示と職場定着を促進する職場内研修体系の整備が必要である。 初年度は,A県介護福祉士会会員を対象に調査を実施し,介護福祉士のキャリア開発の実態を把握した。その結果,臨床技能の習得を中心とした職場内研修が実施されつつあり,一部ではOJTが機能しているものの,効果を評価する取り組みは十分ではないことが明らかとなった。そこで今年度は,臨床技能の到達度を評価する指標について検討を行った。 評価に関する先行研究レビューから、介護福祉士を対象とした臨床技能の到達度を評価する指標の尺度化は未着手であることを確認した。そこで、ヒュマンサービスに従事する専門職を対象とした到達度評価の現状を調査したうえで、尺度化に向けアイテムプールを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
出産により育児休業を取得したことと、子の養育により研究計画の進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.アイテムプールから尺度化に向けた検討を進め,介護福祉士の仕事達成感の向上や職場定着につながる到達度評価のしくみ構築に向けた検討を行う。また、到達度評価を先駆的に行っている職能団体や社会福祉法人等の実態調査を計画する。 2.On The Job Training:OTJとOff The Job Training:Off-JTは相互補完しながらキャリア形成に役立てられるものであるが、Off-JTが整備されるなかOJTや職場内研修は各組織で任意運用されており,その全体像は明らかにされていない。そこで,継続的な質の高いケアを提供するための方略策定に資する基礎資料及び効果的な研修体系確立への根拠を得ることをねらいに、介護福祉士における職場研修体制および内容の実態を分析するとともに、職場内研修ニーズについて明らかにする。
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Research Products
(1 results)