2012 Fiscal Year Annual Research Report
精神障害者グループホームにおける支援評価モデルの開発的研究
Project/Area Number |
22730440
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Research Institution | 高知県立大学 |
Principal Investigator |
鈴木 孝典 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20363856)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 評価 / 支援関係 |
Research Abstract |
本研究は、精神障害者が主に利用するグループホーム(以下、「グループホーム」)の入居者と支援者が、支援ニーズ及び支援過程を相互に評価するモデル、「グループホーム支援評価モデル」を質的研究及び統計学的研究により提示することを目的とした。 今年度は、この研究において開発した、「グループホーム評価支援ツール(Ver.1)」(以下、「評価支援ツール」)を実際の支援場面で引き続き運用し、昨年度と同様にツールの信頼性と妥当性について検討をおこなった。その結果、いくつかの尺度項目について表記を変更する必要性が生じたため、あらためて支援者と協働してワーディングを実施した。 くわえて、今年度の研究では、入居者と支援者が「評価支援ツール」を活用して、それぞれの立場によるアセスメント、もしくはモニタリングを実施し、その情報を両者が共有する取り組みを開始した。具体的には、入居者と支援者がそれぞれに「評価支援ツール」を用いてアセスメント、もしくはモニタリングを行った後、「評価支援ツール」のグラフィック機能を用いて視覚的に入居者と支援者の「評価のずれ」を明示しながら、双方の評価情報について共有を図った。さらに、「評価のずれ」が生じた原因や背景について、入居者、支援者の両者に振り返りのための面談を実施してもらい、その面接場面での逐語データを集積した。また、集積したデータを事例研究法の手法を用いて分析した。 その結果、「評価支援ツール」を用いたアセスメント、モニタリングは、入居者のストレングス、支援者による評価のバイアス、および支援関係の成熟度を入居者、支援者の双方が客観的に認識する契機なることを仮説的にとらえた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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