2013 Fiscal Year Annual Research Report
新たな2つの尺度を用いた高齢者の社会・生産的活動とウェルビーイングの縦断的研究
Project/Area Number |
22730444
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
岡本 秀明 和洋女子大学, 生活科学系, 准教授 (30438923)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 高齢者 / 社会的活動 / 生産的(プロダクティブな)活動 / ウェルビーイング(well-being) / 日頃の活動満足度尺度 / 社会活動に関連する過ごし方満足度尺度 / 縦断的研究 |
Research Abstract |
2013年8月末に、第2回調査(追跡調査)を実施した。調査対象者は、第1回調査で有効回答が得られた1,067人のうち、代理回答ではないことや基本的な調査項目に欠損値がない997人とした。第2回調査(郵送調査)の結果、有効回答が717人から得られ、このうち代理回答ではない714人を対象にして縦断的調査データベースを作成した。 縦断的調査データベースを用いた多変量解析により、主に以下のことが明らかになった。社会的・生産的活動が3つのウェルビーイング指標(日頃の活動満足度、社会活動に関連する過ごし方満足度、生活満足度)に与える影響を検討した。その結果、概して、社会的活動に関与した者は、3年後の3つのウェルビーイング指標の得点(日頃の活動満足度得点、社会活動に関連する過ごし方満足度得点、生活満足度得点)が上昇していた。複数の生産的活動に関与した者は、3年後の日頃の活動満足度得点および社会活動に関連する過ごし方満足度得点が上昇していた。 社会的・生産的活動の継続要因を検討した。その結果、社会的活動の継続要因は、親しい友人・仲間の数が多いこと、貢献意識が高いことであった。生産的活動の継続要因は、年齢が若いこと、親しい友人・仲間の数が多いこと、貢献意識が高いことであった。 新たな友人・知人の獲得に関連する要因を検討した。その結果、社会的活動をしている者は、3年後に新たな友人を獲得する確率が高くなっていた。複数の社会的活動をしている者、女性よりも男性は、3年後に新たな知人を獲得する確率が高くなっていた。 新たな友人・知人の獲得が3つのウェルビーイング指標に与える影響を検討した。その結果、新たな友人を獲得した者、知人を獲得した者は、そうでない者と比較して、3年後の日頃の活動満足度得点および社会活動に関連する過ごし方満足度得点が高かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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