2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730481
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
馬場 健彦 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 学術協力研究員 (80567339)
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Keywords | 集合住宅団地 / 環境心理学 / 少子高齢化 / 自治会活動 / 中流向け集合住宅 / 年齢構成 / 国際情報交換 / 台湾 |
Research Abstract |
1)国内における研究対象団地の選定と現場への参画:URの担当者から情報提供があり、8月末および12月下旬の2回にわたって関西地区に出張した。この結果、兵庫県内の居室約2000戸の団地住民と自治会幹部から協力を受ける事が決定した。12月末には年末の団地内外の催事に臨時スタッフとして参加する機会を得た。来年度以降も団地の運営や資源-人材・場・施設などについて検討する予定である。また福岡県に於いては、ある団地自治会(総居室数160)の活動・運営に参画し、情報収集を行った。人材や自治運営など幾つかの問題点が浮上し、兵庫県の例との比較検討が進んだ。 2)国内における資料分析:特に人口統計資料の分析:上記の対象団地のうち兵庫県の団地については必要なデータが得られず、国勢調査データによる代用などを検討している。住民の年齢構成についての情報をぜひ現状と合わせて把握する必要があり引き続き今年度取り組む。 3)国際学会における発表と情報収集:国際応用心理学会にて発表を行い、情報を収集した。 4)国外における調査準備状況について:日本と同様の気候風土(台風・地震)である台湾に予備調査の為渡航した。台北の通勤圏となる新北市永和区の集合住宅約1700世帯からなる行政区画「里」において、住民代表として地域の活動を企画・監督する「里長」や、里の幹部から現地調査の協力が受けられる事になった。一部の活動については準備渡航の際に参加し、資料収集する事が出来た。本調査として23年度夏季に再び渡航し、一定期間同地に滞在して観察・検討する予定である。また調査に際しては現地の開南大学の姚卿中講師、台湾師範大学の李素馨教授からの援助が得られる事となった。
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Research Products
(1 results)