2011 Fiscal Year Annual Research Report
悩み相談における非専門家の対応-日常的な相談内容に潜む困難さ-
Project/Area Number |
22730490
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
高比良 美詠子 中部大学, 人文学部, 准教授 (80370097)
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Keywords | 相談 / 非専門家 / ソーシャルサポート / ストレス / Q&Aサイト |
Research Abstract |
本研究は、心理臨床の非専門家である一般の人々が、日常生活の中で他者から相談を受ける際にどのような困難を感じ、実際にどのような対応を行っているのかという問題について包括的なモデルを構築するために行われた。これにより、現実の相談場面において生じている問題克服のための洞察を得ることが、本研究の目的である。 平成23年度は、「ユーザー参加型のQ&Aサイト(yahoo!知恵袋)」で行われている相談内容について分析し、オンライン上の掲示板で行われている相談内容や、相談への対応の特徴を明らかにした。具体的には、「対面場面」での相談内容および、それに対する対応および評価と、「ユーザー参加型のQ&Aサイト」における相談内容および、それに対する対応および評価ではどの点が類似し、どの点が異なっているかを比較検討した。 ユーザー参加型のQ&Aサイトとしては、国立情報学研究所(NII)が研究利用のために提供している「Yahoo!知恵袋データ(第2版)」を用いた。このデータに対し、計量テキスト分析および、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(木下,1999)による質的分析を行うことで、ユーザー参加型のQ&Aサイトで行われている相談内容や、それに対する対応および評価の特徴を明らかにした。 また、そこで得られた特徴と対面での相談内容及び特徴を比較検討するために、「対面場面」での相談内容についての調査結果について、より詳細な分析を行うと共に、日常生活の中でユーザー参加型のQ&Aサイトがどのように用いられているかを尋ねるインタビュー調査を、大学生を対象に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りにデータの収集及び分析を行い、本研究が目指す包括モデルの構築に寄与するデータを得たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、当初の予定通り研究計画を実行に移し、本研究が目指す包括モデルの構築を進める。
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Research Products
(1 results)