2012 Fiscal Year Annual Research Report
悩み相談における非専門家の対応-日常的な相談内容に潜む困難さ-
Project/Area Number |
22730490
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
高比良 美詠子 中部大学, 人文学部, 准教授 (80370097)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 相談 / 非専門家 / ソーシャルサポート / ストレス / カウンセリング |
Research Abstract |
日常生活の中で、身近な人(友人、恋人、家族)などに対して、自分の気持ちや現在悩んでいることなど内面にかかわる情報を打ち明ける行為は自己開示と呼ばれる。そして、このような自己開示によって、2者間の親密度が高まり、開示者の心身の健康状態が向上することが知られている。しかし、カウンセラーのように悩み相談の専門家ではない自己開示の受け手(非専門家)は、難しい悩み事を打ち明けられたとき、自分の対応に自信が持てず、かえってストレスに感じることもあるだろう。このとき、臨床場面などで実際に行われているカウンセリングについての知識があれば、それを援用することで、適切な対応ができる可能性がある。また、相談を行うこと・受けることに対してどのようなイメージを持っているか、どのような問題解決の方法を好むかなどによっても、日常場面での自己開示の仕方および自己開示の受け方は影響を受けると考えられる。 そこで、平成24年度は、非専門家の対応スタイルの形成や、それに対する評価のあり方に、臨床場面などで実際に行われているカウンセリングについての知識や、相談をするという行為に対するイメージが及ぼす影響を明らかにするために調査および半構造化インタビューを行った。これにより、専門家のカウンセリング方法に関する知識や、相談を行う・受けることに対するイメージの違いなどによって、日常の相談場面において用いている対応スタイルや、それに対する評価に差がみられることを明らかにした。その上で、3年間の研究結果をまとめ、悩み相談場面における非専門家の感情・認知・行動に焦点を当てた「悩み相談における非専門家の対応モデル」を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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