2012 Fiscal Year Annual Research Report
潜在的・顕在的な喫煙に対する態度と行動の変容過程の検討
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22730493
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
小林 知博 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (70413060)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 潜在的態度 / 態度変容 / 潜在的連合テスト / 潜在的喫煙イメージ / 禁煙 / 前喫煙者 |
Research Abstract |
【研究2】前喫煙者の潜在的な喫煙イメージの高さに影響する要因の検討 前喫煙者(これまで合計100 本以上又は6ヶ月以上たばこを吸っている者で過去1ヶ月間にたばこを吸っていない者)を対象にした研究を行った。具体的には、たばこについての顕在的および潜在的態度、日常生活についての質問、自己制御等についての個人差変数を測定した。またこれまでのたばことの関わり合いについて、1人ずつインタビュー調査を行い、禁煙に至る経緯、禁煙開始から現在に至るまでのたばこへの印象の変化、現在の生活、たばことの関わり合い等について尋ねた。 データ分析については、たばこについての潜在的・顕在的態度に関して、平成18-20年度に以前の科研費で行った禁煙患者を対象とした研究、平成22年度に行った喫煙者と非喫煙者を対象にした研究、平成24年度に行った前喫煙者を対象とした研究の全データの分析を行った。その結果の一部を社会心理学会にて発表した。結果をまとめた論文は現在執筆中である。 今年度は前喫煙者を対象とした研究の分析を詳細に行い、また医療従事者を対象とした聞き取り調査を行う。本研究は全体として、喫煙者の喫煙行動を促進し、禁煙に向かわせる行動を阻害する要因を明らかにし、最終的には喫煙者に煙草を止めようと継続的に思わせる内容のプログラムを開発することを目指している。そのため、平成23, 24年度の分析で明らかになったような、禁煙行動の成果を予測したりプラスの影響を及ぼす要因を特定した結果は、意義、重要性が十分大きいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの分析の結果、新たに「前喫煙者」への研究の必要性を感じ、新たにデータ収集を行ったことにより、医療従事者へのインタビュー調査がH25年度に繰り越しとなったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、医療従事者へのインタビューを行い、より望ましい禁煙プログラムのあり方について詳細に検討する。
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