2010 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期における環境教育が子どもの心身の発達に与える影響
Project/Area Number |
22730526
|
Research Institution | Minami Kyusyu University |
Principal Investigator |
磯部 美良 南九州大学, 人間発達学部, 講師 (60528339)
|
Keywords | 教育心理学 / 環境教育 / 発達心理学 |
Research Abstract |
今年度は、国内外における幼児期の環境教育の実態について調査を実施、分析し、その現状と課題を明らかにすることを目的として、(1)国内外の幼稚園・保育園(所)の視察と、(2)質問紙による調査研究を行った。(1)については、環境教育を実践する国内外の幼稚園・保育園(所)として、宮崎県3園、福岡県3園、佐賀県1園、およびデンマークの幼稚園(いわゆる森の幼稚園)3園を視察した。各園の子どもの様子を観察するとともに、園長らにインタビューをするなかで、環境教育を推進する園においては、ほぼ共通して、自由保育や異年齢保育、地域との連携、食農教育といった保育実践を行っていることが見えてきたことから、環境教育の推進にかかわる保育理念を明らかにするため、それらの要素を後の質問紙調査に組み込むこととした。(2)については、研究計画にある研究1-1として、宮崎県内全ての幼稚園、保育園(所)、認定こども園、認可外保育園(計557園)を対象に、郵送による質問紙調査を実施した。当初の予定では幼稚園のみを調査対象としていたが、環境教育や食農教育を実践する保育園をいくつか訪問するなかで、幼児が一日の大半を過ごすとともに、園長の保育理念が反映された実践の行われる傾向が強い保育園を調査対象から外すことは望ましくないと考え、調査対象を先のように拡大することとした。現在、データ分析中であるが、回収率は約30%であった。そのうちの約25%にあたる47園に、研究1-2の訪問調査への協力を了解していただけたので、24年度に実施を予定している研究2の予備調査と併せて、23年度は幼児期の環境教育の実態を調べるためのより詳細な調査を実施したいと考えている。
|
Research Products
(1 results)