2012 Fiscal Year Annual Research Report
予防的観点から捉えた肯定的自動思考の抑うつ低減・緩衝効果に関する基礎研究
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22730533
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
白石 智子 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (00453994)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 抑うつ予防 / 質問紙調査 / 縦断研究 / 肯定的自動思考 |
Research Abstract |
本研究は,“ポジティブな状況で不随意的に生起する親和的思考”と定義される肯定的自動思考の抑うつ予防機能について,実践への応用を見据えた基礎研究を行うものである。 本年度は,肯定的自動思考が,時間経過やその間に経験した出来事との関係においてどのように変化し,どのように抑うつに影響を与えていくのか,すなわち肯定的自動思考の変化の諸相について縦断研究を実施した。出来事の査定には,前年度に大学生より収集および分類整理した“肯定的/否定的自動思考が生起する出来事”119項目を使用した。 関東および関西に居住する大学生を対象として,半年間にわたり計4回の調査を実施した。各時点における調査協力者は,初回の調査が167名,2週間後に実施された2回目調査が97名,2か月後の3回目が93名,半年後の4回目が82名であった。この内,4回すべての調査に協力したものは62名であった。複数時点間の尺度得点の変化を基に,肯定的自動思考の下位因子(肯定的感情表現,自己および将来に対する自信,肯定的自己評価,被受容感,肯定的気分の維持願望)の安定性,肯定的自動思考の抑うつ低減・緩衝効果について分析し,本研究の総括を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)