2010 Fiscal Year Annual Research Report
「攻撃性と安全基地スクリプトアセスメント法」による愛着パターン分類についての研究
Project/Area Number |
22730568
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
工藤 晋平 広島国際大学, 心理科学部, 講師 (70435064)
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Keywords | 心理検査 / 愛着 / 表象 |
Research Abstract |
本研究は愛着表象の測定ツールとしての攻撃性と安全基地スクリプト法の妥当性を確立するために、成人愛着面接との関連を検討し、愛着パターン分類の方法を定めることを目的としている。 本年度は、その1年目として幼児を持つ母親を対象に、攻撃性と安全基地とがどの程度内在化されているかを捉えるスクリプト法を実施し、その妥当性のツールとなる成人愛着面接を実施し、両者の関連の検討準備を行なうことが目標であった。幼稚園や保育園での調査対象者集めに時間がかかり、また年度末の震災などの影響もあって、予定していた20名分の調査は完了していないものの、今年度得たデータはデータとして、現在それを逐語に起こし、分析の準備にかかっているところである。これまでのところ、学生のデータに比べて母親のデータでは内在化された安全基地についての得点が高く、スクリプト法で用いる刺激語群による得点のばらつきも小さく、その点で一定の妥当性が得られるのではないかと期待している。今後成人愛着面接の結果との照合が必要になるが、本格的な分析は来年度の分の調査が終わってからとなる。なお、今年度行なえなかった調査については、来年度分に加算して継続する。 来年度はさらに病院での実施を計画しており、これについては研究計画を説明し、病院からの了解は得られた。これについても現在、どのように対象者を集め、説明を行なうか、協力者にはどのようなフィードバックを行なうか、などについて病院側と審議中であり、来年度の準備を行なっている。
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Research Products
(1 results)