2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730577
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
高瀬 弘樹 信州大学, 人文学部, 准教授 (60345725)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 呼吸 / 知覚情報 / 触圧刺激 |
Research Abstract |
呼吸は自律系と随意系の2つの系により制御されている。本研究課題は,自律的呼吸が中枢神経系のみにより一方向的に制御されるという閉鎖系の制御モデルによる説明を一旦保留し,外的な知覚情報を含んだ開放系の自律的呼吸制御モデルによる説明の可能性を探ることである。実験では,呼吸周期に近い周期の触圧刺激(外的な知覚情報)を身体に加えたときに自律的呼吸が如何に変化するかを実験により検討し,その結果から,外的な知覚情報を含めた自律的呼吸の制御について考察することを目的とする。 H24年度は,前年度までの研究の問題点(触圧刺激提示装置による触圧刺激の強度が,人体に対する刺激として弱いため参加者の呼吸に影響を及ぼさない原因であるということが,実験参加者の内省報告から推察)について検討し,実験システム(データ収録・分析システム,触圧刺激提示装置)を改良しながら,予備的な実験を繰り返し行った。安静状態の実験参加者の腹部に,実験参加者の安静時呼吸数より速いテンポ,遅いテンポの触圧刺激を周期的に提示した。その結果,触圧刺激の提示により,実験参加者の呼吸のテンポが触圧刺激のテンポに応じて変化する傾向が認められた。 触圧刺激の提示により実験参加者の呼吸テンポが変化することが確認されたことから,今後の課題としては,参加者の呼吸テンポの情報を触圧刺激装置にフィードバックし,その情報をもとに触圧刺激のテンポを変えたときの参加者の呼吸テンポの変化を検討する(引き込み現象)こと等が挙げられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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