2010 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
22730631
|
|---|
| Research Institution | Musashi University |
|---|
Principal Investigator |
坂田 哲人 武蔵大学, 総合研究所, 研究員 (70571884)
|
|---|
| Keywords | 教員養成 / 教師教育 / 教師教育者 |
|---|
| Research Abstract |
本年度の研究実施計画として当初に以下の3つを挙げ、年間の研究活動を通じてそれぞれに成果を得ることができた。
第一に、欧州教師教育学会の研究グループと、2010年8月に開催された年次大会の場等を通じて研究の交流を図った。欧州各国から集まった20名前後の研究者と教師教育者の専門性開発について情報共有を行ったほか、教師教育者に関する合同調査へ参画した。この合同調査は本報告提出時も継続的に行われており、日本からも5名のデータを収集して提供した。今後他国のデータと合わせて分析され、2011年度の同研究大会にて公開される予定である。国内の教師教育の先行研究が少ない状況で、情報の収集源として期待できるプラットフォームを構築するという成果を得ることができたと考えている。
第二に、国内、海外の先行研究動向については、教師教育者に関する国内の先行研究が限りなく少ない状況にあることがわかり、海外の研究動向を中心に取りまとめた。具体的には、上記の欧州教師教育学会に加えて、昨年度開催された2つの国際大会に(東アジア(香港)・米国)参加し、研究の最新動向の把握に努めた。その結果、日本の教師教育者モデルは、海外のそれと比較すると、そのモデルとなる人材像やキャリアについて明確に異なる部分が発見でき、貴重な研究の視角を得ることができた。
第三に、国内の教師教育者に関するヒアリング調査の実施について、上記第一に挙げた調査研究の一環として2機関5名の構造的ヒアリング調査を実施した。加えて複数の大学教員養成課程の教員に対して、それぞれの大学における教師教育の現状や、教師教育者の在り方についてのインフォーマルなヒアリングを実施し、日本における教師教育者のバックグラウンドや、専門性などに関しての基礎的なデータを収集することができた。この内容は、2011年度に引き継ぎ、日本国内の教師教育者モデルの開発の基礎的データとして利用する予定にしている。
|
Research Products
(4 results)
