2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730631
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
坂田 哲人 青山学院大学, 情報科学研究センター, 助手 (70571884)
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Keywords | 教師教育者 / 教員養成 / 教員のキャリア / 教師教育 / 教師教育者の専門性開発 |
Research Abstract |
本年度は、全体の研究計画として挙げた5つの項目のうち、残る課題としていた2つの項目を中心に取り組んだ。この2つの項目とは、A.教師教育者の経歴,経験に関する情報の収集,整理、B.教師教育者の力量を高めるプログラムの開発である。 まず、A.については、代表者が研究期間を通じて参加した欧州教師教育学会の課題研究の1つである、『教師教育者の専門性開発』での活動の一環として引き続き取り組んだ、国際共同研究としてのヒアリング調査を集計し、8月の同学会年次大会で発表した。また、この内容の一部を取り出し、9月の教師教育学会にて、それまでの理論研究による経緯とともに発表し、教師教育者に関する概念、役割をできるだけ具体的に提示できるように取り組んだ。 国際比較調査については、教師教育者の経歴や経験について比較検討が行われた。その結果、経歴、経験という面では各国の教師教育制度の違いを反映した形となったが、実際の教師教育者の専門性開発という側面からは、それほど大きい違いは見られなかった。このことは、各国においての教師教育者の専門性開発が共通しているということも考えられるが、一方で、教師教育者の専門性開発に関する取り組み、検討がいまだに不十分であるということも併せて指摘されるべきであるという結論に達した。この経緯も踏まえ、B.の教師教育者を高めるプログラム開発の取り組みとして、教師教育者育成に関する第一人者であるFred Korthagen氏による教師教育者育成プログラムの開発に取り組んだ。日本の教師教育者10名程度が同氏によるプログラム実践の場に参加し、代表者も参与観察する立場でプログラムに参加し、その記録をまとめた。この記録は、プログラム終了後、2回にわたり参加者にフィードバックされ、日本における具体的な実践へ反映できるように工夫が行われた。また具体的な影響・効果要因を追及していくことが今後の研究課題として残った。
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Research Products
(5 results)