2012 Fiscal Year Annual Research Report
ICTを用いた異文化トレーニングに関する理論的・実証的研究
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22730636
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Research Institution | Jin-ai University |
Principal Investigator |
加藤 優子 仁愛大学, 人間学部, 講師 (90570614)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 異文化トレーニング / ICT |
Research Abstract |
本年度は、高等教育機関における異文化トレーニング教育支援システムの実践を行い、その実証的研究を行った。本実践の目的は、本システムの異文化トレーニングが、異文化コミュニケーションに関する知識と理解を深めるための導入として役立つのかどうかを探り、時間的制限・人材不足・継続的な実践研究の不足という3つの問題の改善の可能性について検討し、今後の課題について明らかにすることである。また、前年度までの調査を元に、ブレンディッド教育の手法による実践を試みた。本実践は、教育学的な視点による教育的効果の検証を主眼とし、これまで積み重ねてきた形成的評価の一区切りとしての実証的研究として位置づけられる。 分析対象は、実践対象者の学期末試験結果、ICAPSテスト結果、および紙面調査結果である。それによると、本システムの異文化トレーニングは、その理解を深める導入として役立つということ、異文化トレーニング実践に関わる諸問題のうち、上記の3点については、本システムを用いることにより軽減される可能性があることが示された。これにより、設問設定と内容の妥当性に対し、ある一定の評価が得られたと考えられる。しかしながら、ICTを用いることによる課題も浮き彫りにされた。それは、教師の役割の明確化の必要性、教育方法の継続的な研究の必要性、そして内容の充実を図る必要性である。 最終年度である本年度は、本研究の結果について、論文等の形で報告することができた。現在、関係する学会等において報告を重ね、多方面からの意見を汲み上げることで、本研究で明らかにされた課題に、いかにして取り組むかを探究しているところである。今後も、ICT活用教育と、これまで積み重ねられてきた異文化トレーニング研究の学術的意義の探究、そして異文化コミュニケーション学への貢献に繋がるよう、研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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