2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730655
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
両角 亜希子 東京大学, 教育学研究科(研究院), 講師 (50376589)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 私立大学 / 経営 / 戦略的計画 / ガバナンス / 日韓比較 / 中長期経営システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、大学の経営力をインタビュー調査や質問紙調査を通じて、実証的に検証し、これにより学術上の発展と実践の両面に寄与する知見を明らかにすることである。最終年度については、大きく4つの観点から研究を行ってきた。第一は、昨年度に続き、事例調査によるベストプラクティスの検討である。今年度も大規模有名大学から地方小規模大学に至るまで、12大学ほどの訪問調査を行い、学長、理事や幹部職員との意見交換を重ね、仮説の生成を行った。 第二に、研究代表者が調査票の作成・調査の実施で中心的役割を果たして、私学高等教育研究所で「私立大学の中長期経営システムに関する調査」を実施し、この分析を行った。大学構成員の課題共有が諸条件を統制して上でも、定員充足率や中退率の上昇に効果的であることや、課題共有のための具体的な方策、達成指標などの具体的な活用方法と留意点など、中長期の経営システムが実質的に機能する上で重要なポイントを明らかにした。 第三は、大学のガバナンスに関する考察である。インタビューに加えて、上記の調査票を用いて、私立大学のガバナンス特性(理事長と学長の関係性、学長の選挙の有無)による大学運営の特性の違いなども明らかにした。 第四は、昨年度から実施している日韓比較である。日本と同様に、18歳人口の減少、政府の財政緊縮で、大学経営が大きな社会問題となっている韓国との比較である。私立大学の制度的な枠組みのうち、ガバナンスの観点に焦点をあてて、私立学校法の違いから特徴の整理を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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