2010 Fiscal Year Annual Research Report
韓国における多文化教育政策の形成と展開に関する実証的研究
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22730671
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| Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
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Principal Investigator |
金 侖貞 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (40464557)
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| Keywords | 教育学 / 多文化教育 / 韓国研究 / 多文化共生 |
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| Research Abstract |
本研究は、多文化教育の「制度化」という視点から国が積極的に多文化教育政策を推進する韓国を調査対象に政策研究と理論、実践研究からその実態を明らかにしようとするものである。
今年度の研究においては、韓国における「社会教育」としての多文化教育の様相を明確にすることに重点を置いておこなった。それまでの韓国の多文化教育政策は学校中心のもので、多文化教育を「社会教育」として捉えようとする動きが出てくるのは、2009年めことである。多文化教育の内実をはかっていくためには、外国人だけでなく一般市民をも視野に入れた社会教育として展開していかなければならず、今までの多文化教育に対する「省察的」な視点が浮かび上がってきたのである。
ここで、本研究では、韓国の教育人的資源部の政策や平生教育振興院の事業とともに、多文化教育関運研究をも分析し、それに踏まえて、社会教育としての多文化教育の現状と課題を「プルン市民連帯」という市民団体の実践や当事者として関わっている外国人女性らのインタビューから明確にしようとした。また、2006年に設立された女性家族部傘下の「虹の青少年センター」をも調査を実施した。市民団体による実践だけでなく、国の政策に基づく機関の取組みをみることで、より韓国の多文化教育の持つ諸様相を浮き彫りにしようと試みた。
今年度以降も継続的に政策と文献研究を行うとともに、継続的に実践現場の調査を進めていき、重層的で多角的な韓国の多文化教育を明確にしていきたい。
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