2011 Fiscal Year Annual Research Report
動物の音声を活用した環境学習マルチメディア教材の開発研究
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22730682
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
ラザロ エチェニケディアズ 宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 研究員 (60567650)
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Keywords | 音 / レコーダー / 環境教育マテリアル / サウンドスケープ / スペクトログラム |
Research Abstract |
設置型のサウンドレコーダーを、サウンドデータ収集とサウンドスケープ構築のために、3、4ヵ月に渡り、笹谷(宮城県と山形県の県境)と宮城蔵王、蛾々温泉地区の2ヵ所に設置した。サウンドスケープは、長期に渡り音の特質、性質の変化を見ることができ、音の変動をデジタル化し、視覚的イメージを作成する装置である。このデータを基に、現在では聴覚障雪児に音を"見せる(オシログラムとスペクトログラム)"事ができるように音のイメージを画像化し、教材として使用できるように作成している。同時に、対象とする動物群の録音をした。 ・こうもり-東松島、仙台市内、宮城蔵王 ・鳥-東松島、仙台市内、宮城蔵王、長沼 ・かえる-仙台市内 これらの動物の記録は、認識装置(recognizers)内で変化させ、宮城県内における対象動物の個体を識別する時の参考としても使用された。また、野生動物の画像を収集するために、宮城教育大学付近の2ヵ所にトラップカメラを設置した。それら全ての音声や画像は、昨年からデータベースにまとめている。録音及び記録作業は、教材として使用できるように収集は継続している。これらについてのホームページは、教師や教育関係者のために現在作成している。また、現在日本に存在しない種についての録音・記録も可能であり、それらもデータベースに組み込む予定である。これらの記録は、動物の声などを利用し、他国の子どもたちへも野生動物の教育の一環として使用していく計画である。 仙台メディアテーク及び八木山動物園においてのプレゼンテーションでは、子どもたちが自然の音に大変興味を示し、これらが教材として使用可能であることを証明した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東日本大震災の影響により、調査を予定していた地域が大変混乱していたため。
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Strategy for Future Research Activity |
処理中の教材であるiWebは自然の音のホームページに音声をアップロードするプログラムである。しかし、これを用いたデータのアップロードを未だ始めるに至っていない。iWebを使用した材料やデータのアップロードは、2012年の始め頃に可能になる予定である。これを用いてホームページを構築していく。
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