2011 Fiscal Year Annual Research Report
海外との遠隔コミュニケーション実験を通した相互補完的情報デザイン教育と教材開発
Project/Area Number |
22730702
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
上平 崇仁 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (20339807)
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Keywords | 情報デザイン / ビジュアルコミュニケーションデザイン / 異文化コミュニケーション / 学習コミュニティ / ソーシャルネットワーク / 教育工学 / インフォグラフィックス / 教材開発 |
Research Abstract |
本研究は、非美術系高等教育や中等教育における情報デザイン教育で利用可能な耐久年度の長い教材の開発を狙うものである。特に基本的な原理に相当するコミュニケーションモデルを理解し、"違う立場において相互に意図を伝達しあう"ためのデザインの考え方を学ぶことに焦点を当て、そのための教材を検討することを目的とした。 初年度の実践として,インフォグラフィックス制作を通して異文化の学生間で学びあいが起こることを狙ったオンラインコミュニティを組み込んだ学習モデルを提案し,春と秋の2回の遠隔プロジェクトを行った.各自の制作した課題を元に言語の異なるユーザとして相互レビューを行い、その結果、多くの学習者が自分達では発見できなかった改善点を得ることができた。これによってオンラインで課題をシェアすることは、活発な学習活動が行われ、良質なフィードバック装置として機能することを確認した。これらの実践をもとに,本年度は,実践内容の公開と知見の共有をおこなった.5月の情報デザインフォーラム(横浜山手ゲーテ座)、6月の日本デザイン学会(千葉工大)、7月のHCII(アメリカフロリダ州)にて実践を発表し,多くの研究者とのディスカッションを行った.そして次に,議論を経て得られた改善点を踏まえて,3度目の遠隔ワークショップを行ったほか,学内にて,アメリカ人/ベトナム人/台湾人をゲストにして,異文化交流をテーマにした課題の共有を行った.結果的に非常に教育効果が高く,外国の人々が身近で調達できる場合は,有用な学習リソースとなることがわかった. また.教材化を目指して事例収集と知見の蓄積を行った.当該取り組みはインフォグラフィックス専門のウェブサイト(ツタグラ)で取り上げられ,一般の人々にも広く知ってもらうことが出来たが,時間的制約で教材として配布可能なところまでは力が及ばず.配布に向けての計画が今後の課題となる.
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Research Products
(2 results)