2011 Fiscal Year Annual Research Report
手話映像を利用したe-ラーニングシステム用マルチメディア教材の開発・研究
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22730714
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
大塚 和彦 筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (80331304)
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Keywords | 手話 / 教材 / E-ラーニング / マルチメディア |
Research Abstract |
e-ラーニングシステムでは単なる講義資料等をWebサービス等を利用して配信するだけではなく,演習等を活用して学習者の学習履歴や理解度をマネージメントすることが本来の目的であると考えている.昨年度作成したITパスポート試験対策の講座形式による手話付き教材をe-ラーニングサーバで提供した.これによって手話映像をオンラインにて配信することやそれの学習履歴を取得して学習経過を観察する環境を整えた.今年度は,これに加えてテスト環境を充実させた.実際教材中でも演習問題等をe-ラーニングシステムテスト形式で提供し,これらに関する解説などの整備を行った.ビデオ映像による講義配信では,自分のペースで講義を視聴できるため,読み取りにくい部分では繰り返し確認することが可能であるが,一方向の伝達であり対面講義に比べて実際の理解ができているか学習者においても把握しにくい部分があるため重要になる.さらに実際のテストを実施した後の解説部分を現在は多くのものをテキストで提供している.問題数の関係ですべての問題に手話映像を提供することは困難であるため,一時で映像を利用した解説等の提供も検討している.どのようなでテキストあるいは映像による補足説明をするのがいいのかについて現在検討を行なっている. また,試作として作成した数学や英語に関しても現在問題数を増やすとともに,手話による説明の導入法に関しても現在検討を行なっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教材としての構築は順調に行われており,それに対する演習,評価などを行なっている.また現在はそれを基に理解力向上のための解説内容についても手話付きのものに置き換えていく準備も進行しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
専門講義等を現状はメインに作業を続けてきた.当初作成,検討を行なっていた基礎教育の内容に関しても今後内容を増やして行きたいと考えている.特に基礎教育に関しては大学入学時の理解度が社会的にも問題になる傾向があるが,特に本学では理解度が他大学に比べて低いため,これらの状況を踏まえた検討も行なって行きたい.
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