2012 Fiscal Year Annual Research Report
超新星残骸の広域分子雲探査による高エネルギー放射起源の解明
Project/Area Number |
22740119
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 宏昭 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (70444396)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 分子雲 / サブミリ波 / 超新星残骸 / ガンマ線 |
Research Abstract |
本研究はNANTEN2望遠鏡によるCOの高励起線観測を複数の超新星残骸(SNR)に対して行い、付随する分子雲の分布・性質を明かにすること、また、SuzakuのX線のデータ、Fermi、HESSのガンマ線のデータを用いて、SNRでの衝撃波加速の物理、ガンマ線放射起源の詳細を明らかにすることである。最終年度である今年度は下記のことを遂行した。 (1) CO輝線観測: NANTEN2望遠鏡を用いて12CO、13CO(J=1-0)輝線の高感度観測を継続し、6個のSNRについて詳細な分子雲地図を取得した。また、RXJ1713.7-3946の一部の領域について、CO(J=7-6)、CI(3P2-3P1, 3P1-3P0)輝線の高感度観測を実施した。 (2) 星間陽子の特定: W44に対してCOと中性水素原子(HI)からSNRに付随する星間陽子の個数を特定した。平均密度は200cm^-3であり、ほとんどが分子雲で構成されていることを明らかにした。 (3) GeVガンマ線との比較: W44においてAgile衛星、Fermi衛星のGeVガンマ線データとCOのデータを比較し、星間陽子とよい一致を示し、ガンマ線放射が陽子起源で矛盾なく説明できることを示した。宇宙線陽子のエネルギーを導出し、SNR全体のエネルギーの1%程度であることを明らかにした。また、ガンマ線のスペクトルはSNRの領域内で一様でなく異なっていることを発見した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)